ここがしんどいよ -JUMP RWM編-




Hey!Say!JUMPのRide With Me(以下:RWM)がとってもエモーショナルだって話はもうしましたっけ?してないですね?
なので今からしますね。
関所だから。
とっとと行こう。





たまらんポイント①詞の解釈

歌詞の考察についてはとっても分かり易く、かつ時代への葛藤や諸々含めたすんばらしい分析と解説を他の方々が過去にして下さってるから割愛。


世間から揶揄されてきた世代ど真ん中の彼らにこの曲を歌って貰って、凄く励まされた同世代って多いんじゃない?


私やJUMPメンバー含め今25歳前後の人って、生まれてすぐバブルが弾けて、いつの間にか「ゆとり」と一括りにされて、気付けば失敗作扱いされていて、上からも下からもバッシングされる世代なんだよね。
特に社会人になってから、ゆとり世代って風当たりが本当に強いなって感じてて。どの年代にも誰かがやらかしてた些細なミスでさえ、個人や同期に留まらず上下2~3期まとめて「これだからゆとりは」って平気で烙印押されるからね、本当嫌になっちゃう。円周率は3じゃないし、お手て繋いでかけっこもしないよ。
でも大人の顔色を伺って生きてきて抵抗なんてできないから嫌味は笑って受け流すし、ちょっとやそっと傷付けても何も感じないくらい何度も心を殺してきたんだよね。
生まれてこのかた。


だからこそ歌詞が身に沁みるどころか傷に塩塗り込む勢いで痛い。曲自体が聴きやすいからサラッと流す分にはカッコいい曲だな~程度で聴けるんだけど、いざ歌詞を直視するとなると大量のエネルギーが要る。
そんなこと主張していいの!?か
強気過ぎじゃない!?
いい子で世間の望む通りにしないとまた叩かれるよ!?
何も出来ない癖に生意気だって言われちゃうよ!?
みたいな。ヒヤヒヤ。


でも同時に良くぞ言ってくれた!って思いも強くて。
今までの常識に嵌らなくてもいいんだ、自分たちの時代を切り拓いていってもいいんだ、って。
それまで雁字搦めにされてた見えない畏れとか枠から解放されて、この世代に生まれた私でも胸を張って生きることを許されたような、ある種の免罪符のようなものを感じています。


ここまでだと孤軍奮闘な感じがあるけど、なんせタイトルが「Ride With Me」だから。お手て繋いで一緒に高み目指したって良いじゃないか。むしろ、誰一人蹴落とすことなく見捨てることなくやってやろうじゃないか。悔しさ悲しさ怒り全部まとめてエネルギーに変えて新しい時代作ってやろうじゃないか。


最高にエモーショナル。






たまらんポイント②RWM発売当時

今さらながら、RWMってメンバー全員が成人してから初めてのシングルじゃないですか。
ちょうどその年2013年といえば、私にとってはJUMP沼まっしぐらになる黎明期なんだけれども、彼らにとってはアルバム出せなかったりアリーナ埋まらなかったり噂によるとマネジメントの派閥を直談判で異動させたりと、大なり小なりもどかしい切歯扼腕の年だっんじゃなかろうか。


そんな年の暮れにリリースされたこの曲は、そんな満身創痍な彼らを鼓舞しているようにも受け取れる。勝手な想像だけど。


歌詞もそうだけど、ダンスも当時これまでにない程に変化が見えた。9人という人数を活かして複雑なフォーメーション移動を次々とこなし、静と動の使い分けでメリハリがより表現されて、JUMP=ダンスの位置付けが出来たのはここからだと思う。あれから4年経とうとしてるけど未だに難しいダンスと評するメンバーもいるくらいの楽曲なのだ。


先日シングルのPVを一気に見たけど、やっぱりこの曲から急に大人っぽくなって、良い意味でギラギラしてて、熱があって、ちょっと背伸びしてて、Hey!Say!とんがってるJUMPって感じ。世間から受ける荒波に立ち向かう熱量と、スター街道に登っていくスピードが相まって、言葉にならない。






たまらんポイント③各現場の演出

誰が想像してたんだろう。
Ride With Me -2016-
今までこんな大胆なアレンジなかったじゃない。
だからそれを見た時の度肝の抜かれようったら。


話変わるけど、毎年セトリに入ってるRWM凄いね。
ビ◯ラ先輩はあんなにゲンナリしたのに。
裏を返せば、定期的に見ていても飽きないって凄い。他の曲も特効だったりダンスナンバーからファンサ曲に変更したりで演出は変えてるとはいえ、RWMほど演出の変化を付けてる楽曲って思い付かない。
特にsmartの無音ダンスは圧巻で、その当時は音声の故障?って思ったけど、ライトに照らされた彼らの動きがひどくゆっくりに見えるくらい、周りも目を見張って息飲んだ。呼吸すら許さないほどの無音。あんなの今までない。また白スーツって。映える。もう。


CARのカラフル衣装のRWMも良いけどね、やっぱりsmart最高!!って思ってた。
DEAR.見るまでは。


もうさ、何の曲始まった?って思うじゃん?
ずるいよ~、あんな演出ずるすぎるよ~。


ストリングスを効かせた音楽にダンスも前半大きくかえちゃって…もう本当考えた大人、大正解。
バイオリンとか体幹ダンスとかもう、大好物。
暗闇で見た白スーツの彼らはゆっくり見えたけど、この時の彼らは本当にゆっくり、でも獲物を捕らえるかの様に細部まで神経を研ぎ澄まして動いてた。


ライブもなんだけど、Mステのウルトラヒットメドレー、あれはJUMPに惚れ直した。
ちょっと最近弛んでるんじゃない?って思ってた時期だったから余計に惚れ直した。まず衣装が赤と黒が基調になっててシルバーでアクセントが効いていてシンプルかつ色気のある大人へ成長したことを分かり易く可視化させてた。
カメラワークも良かった。下からのアングルで舐めるように全員映していくとことか、肝のバイオリンダンスは上からくるくる回る様子がライブより分かるとことか、思いっきり引きから寄せたり逆をしたりで見所溢れるとことか、本当にカメラさんありがとう。髙木くんのネックレス外れちゃった一部始終も漏れなく追えました。
あとは鬼気迫るものがあった。皆手を抜かずに踊ってくれたことは勿論だけど、あの放送であえてメッセージ性の強いRWMを選んでくれたことに何かメンバーなりの、事務所なりの訴えがあったのかな。


2013年の時はちょっと背伸びして、強がってる様にも見えたのね。でもここ3年くらいの間にファンや仕事が倍増して、もう十分身の丈に合った楽曲にまで彼らが成長したなって感慨深くなった。逞しいな。
この歌詞の通り、新しい道を拓いて描いて進んできた未来は今まだ途中なのかもしれないけど、ひとつの楽曲を通して成果を魅せてくれるって、ほんと胸が熱くならない訳がない。




これからも、そんなHey!Say!JUMPを見続けて行きたいし、乗り遅れないように私も成長していかねば。


同世代に応援したいアイドルがいるって最高だね!